メールやPDFから抽出したデータをMakeへ送信する

Makeは非常に強力な自動化プラットフォームですが、内蔵のメールパーサーは「正規表現パターン」や「テキスト位置の固定」に頼っているため、少し送信元側のメール書式が変わっただけで抽出ができなくなってしまう、PDF添付内のデータには全く手が届かない、などの弱点があります。
Parseurを組み合わせればこれらの課題を完全に解決できます。ParseurはAIを活用し、メールやPDFのレイアウト・フォーマットに左右されず構造化データを自動抽出し、そのままMakeへトリガー連携として送信します。Makeはそのデータを使い、数千種類のアプリへ自在にルーティングできます。
主なポイント
- ParseurはメールやPDFからAIによる構造化データ抽出を行い、そのままMakeへのトリガーとしてワークフローを開始できます。
- Make標準のメールパーサーは、単純なテキストメール(書式不変時)のみ有効。Parseurなら多様なレイアウト・PDF添付・スキャン文書などMake単体では処理不可能なパターンも自動処理できます。
- 抽出された1通のメールが、Makeのシナリオで同時に複数アプリ(スプレッドシート・CRM・Slack等)の更新をトリガーできます。
- 双方コーディング不要。Parseurはノーコード抽出ツール、Makeはビジュアルワークフロービルダーです。
- どちらも無料プランがあり、導入前にフル連携をテストできます。
Make内蔵のメールパーサーではなくParseurを使う理由
Makeの内蔵Email/Textパーサーモジュールは、正規表現(regex)でメールのテキストからデータを抽出します。簡単なケースなら素早くセットアップ可能ですが、メールレイアウトの微細な変更や、抽出対象がPDF添付ファイル内の場合は致命的な弱点になります。
Make内蔵パーサーでは不可能な例:
- PDFや画像ファイルの添付データ抽出
- OCRによるスキャン文書の処理
- 送信元のフォーマット変更時の自動追従
- 請求書明細など表形式データの「行単位」抽出
Parseurはこれらのギャップを埋めます。データの位置情報ではなく「意味」をAIが理解するため、レイアウト・書式変更に強く、安定した抽出結果が得られます。Make連携シナリオのトリガー部分をParseurにすることで、全自動の抽出層を追加できます。
ParseurとMakeでできるワークフロー例
この組み合わせにより、様々な部門・業務でドキュメント処理を自動化できます。
- リード取得: お問い合わせフォーム通知メールをParseurで解析。「名前」「メール」「会社」「メッセージ」などを抽出し、MakeがHubSpot等CRMにコンタクト登録&営業チームへSlack通知。詳しくはリードメール活用ガイド参照。
- 請求書処理: 仕入れ先からの請求書PDFがメールで届いたら、Parseurが「取引先名」「金額」「支払期限」「明細」などを抽出。Makeが会計ソフトに登録し、トラッキング用シートにも記録。詳細は請求書処理ガイドへ。
- 注文管理: ECサイト受注確認メールをパースし、同時に出荷用シートと通知チャネルへデータ転送。
- コンテンツ監視: Google アラートのダイジェストメールをパース→Makeでフィルタリング→NotionやAirtableボードへ自動追加。
- 不動産・求人: 物件情報や応募通知メールをパースし、都度トラッキングシートやCRMへ記録。
連携の流れ
セットアップには3つのステップがあります。
- 新しいメールやPDFがParseurメールボックスに届く
- Parseurが設定したデータ項目を抽出し、Webhook経由でMakeに送信
- Makeがシナリオを実行し、接続済みアプリへデータをルーティング
抽出設定はParseurで、ルーティング/自動化設計はMakeで行います。一度設定すれば両者が自動連携します。

ステップバイステップ:ParseurとMakeの連携設定
下記は「GoogleアラートをNotionデータベース化」する例ですが、あらゆる種類のドキュメント・アプリでも同じ流れで設定できます。

ステップ1: ドキュメントをParseurメールボックスへ送信
Parseurのメールボックスには固有アドレスがあります。サンプルメールを転送するか、GmailやOutlookの自動転送ルールで新着メールを自動的に受信できるようにしましょう。
PDFや画像添付も含め、数秒でParseurに反映されます。
ステップ2: Parseurでデータを自動抽出
Googleアラートや他の対応フォーマットは、AIにより事前構築済みテンプレートで自動解析されます。
カスタム書類の場合は、テンプレートを作成して必要なフィールドをハイライトし名前を付ければ、その後同種書類すべてに自動抽出ロジックが適用されます。
Parseurは不動産、フード注文、求人など複雑なフォーマットも独自のテンプレートで対応可能です。
ステップ3: ParseurからMakeへ連携
ParseurでExport→Make→New Scenarioの順に進むと、すでにParseurがトリガーモジュールとして設定された状態でMakeが開きます。
![Parseurの[Export][Make]でシナリオ作成画面を開く Export→Makeでシナリオ作成開始](/images/make-parseur-export-data_1024.png)
Make上でParseurの接続&APIキー(Parseurアカウント設定より取得)を設定し、データ元となるメールボックスを選択します。

MakeがWebhook URLを発行します。これをParseurのExport→Webhook→New Webhookにペーストすると、接続状態が「active」で表示されます。

ステップ4: Makeでアクションモジュールを追加
Makeの**(+)**をクリックし、データ送信先アプリを検索・選択、アカウントを接続してParseurフィールドを必要項目にマッピングします。
たとえばGoogleアラート→Notionの場合は、Notionをアクションモジュールに追加し、DBや各フィールド(タイトル・URL・媒体・日付等)をParseurの抽出データで埋めます。

初めてMakeとNotionを連携する場合は、認証とアクセス権付与が必要です。
ステップ5: テスト&有効化
Parseurでドキュメントを再処理し、シナリオを起動します。Makeのシナリオログでデータが正しく流れているか確認し、目的アプリで反映されたかをチェックします。

テストが正常ならそのままシナリオを有効化しましょう。以降はParseurで処理されたすべてのメール・PDFごとに、Makeワークフローが自動で開始されます。
MakeとZapier、Power Automateの比較
Parseurは3サービスすべてと連携対応。どれを使うかは自動化したい内容次第です。Makeは「条件分岐や多段処理」「同時に複数アプリ処理」など複雑なワークフローに最適。Zapierは2アプリ間のシンプルな連携を最速構築可能。Power AutomateはMicrosoft 365のチームにおすすめ。詳細なサービス比較はZapierとMakeとn8n徹底比較ガイドを参照ください。
Webhookはmake.com上にあり、シナリオを実行して、会計アプリへ自動で請求書を作成しています。完璧に動いています。サポートも非常に迅速で、正規表現の相談にも助けてくれました。
-- Shifra
関連ドキュメントを個別変換できる無料ツール
自動ワークフロー構築までは不要、単発でファイル変換したい場合は以下の無料ツールをご活用ください。
- PDFからExcel自動変換:PDFデータをそのままスプレッドシート化
- 請求書PDFからExcel変換:請求書PDFから明細と合計を自動抽出
- PDFからCSV自動変換:PDFのテーブルやリストをCSV化
同じ種類のドキュメントが定期的にメールで届く場合は、Parseur+Makeの連携により毎回全自動で処理されます。

Parseurとは?

Parseurは、メールやPDF、各種ドキュメントからテキストデータを抽出し、業務プロセスの自動化を実現する強力なドキュメント処理ソフトウェアです。 Parseurの全機能はこちら。
これはMakeとは?
Makeは、ノーコードでワークフローを設計し、アプリケーション同士を統合する自動化プラットフォームです。ドラッグ&ドロップにより複雑なマルチステップ自動化を直感的に作成でき、コーディング不要で利用できます。






