私たちはビジネス向けに、数十種類のメールパーサーを実際にテストし、2024年のベストメールパーサートップ5を厳選しました。メール本体や添付ファイルから自動でデータ抽出したい方は、ぜひ本記事を参考に、最適なツールを見つけてください。
メールや添付ファイルであふれる受信トレイを手作業でさばき続けるのは、かなりの労力と時間が必要です。不動産業界であれば、たくさんのリードメールが日々届きますし、Eコマースでは注文確認などの自動メールがひっきりなしに受信されます。フードデリバリー、求人情報業界も同様です。日々大量に届くメールから、必要な情報をGoogleスプレッドシートやCRM、その他業務アプリへ転記する作業は、ビジネスが成長するほど膨大な手間に。
そこでメールパーサーツールの出番です!
メールパーサーとは?
メールパーサーは、メールや添付ファイルからデータを自動で抽出するツールです。抽出したデータは他の業務アプリケーションへエクスポートできるため、煩雑な作業を効率化できます。手作業を自動化でき、コスト削減や業務拡大を実現します。
メールパーサーを導入する理由
メールパーサーは、単なるデータ抽出の枠を超えた多様なメリットをもたらします。以下、主要な利点です。
OutlookやGmailからも簡単データ抽出
ベストメールパーサーは、Outlook、Gmail、Yahooなど主要なメールサービス全般に対応しており、受信したメールからすぐに情報を取り出せます。テキストメールだけでなく、HTMLメールや添付ファイルに記載されたデータ抽出にも対応するツールが増えています。
時間とコストの大幅削減
メールに含まれるデータの抽出を自動化することで、手入力作業の時間を大きく短縮。これにより人件費が削減でき、忙しい時期でも追加スタッフを雇う必要がありません。
ノーコードで利用できる
以前はメールパーサーの設定に技術力やコーディング知識が不可欠でした。ですが近年はノーコード化が進み、クリック操作だけで定義できるツールが主流となりました。誰でも数分で抽出ワークフローを作成できます。
ターゲットアプリケーションとの連携
優れたメールパーサーは、CRMやスプレッドシート、カスタムアプリなど、他のシステムとシームレスに接続できる連携機能を持っています。受信メールの情報をボタン一つで自動転送し、手動コピペ作業とさようなら!
ベストメールパーサーおすすめ5選
自作でメールパーサーをゼロから作ることもできますが、最近は誰でも使える高機能かつコストパフォーマンスに優れたクラウドツールが主流です。特におすすめの5製品を紹介します。
- Parseur:使いやすさと自動高負荷処理に最適
- Zapier email parser:少量用途や簡易運用におすすめ
- Email parser:Windowsローカル運用に特化
- Mailparser:ルール設計型・カスタム処理に最適
- SigParser:メール署名の連絡先抽出専用

Parseur―大量メールの自動化が得意

Parseurは私たち自身が開発したツールですが、業界内でもトップクラスの機能を備えています。他の製品とも客観的に比較していますので、ご意見やご指摘はこちらからご連絡ください。
ParseurはAI内蔵のメールパーサーで、PDFやメールのデータ抽出を自動化します。特長は、面倒なAIトレーニング不要で、すぐに精度の高いデータ抽出ができる点です。
Parseurは強力なOCR(光学文字認識)エンジンも搭載。テンプレート型、Zonal OCR、Dynamic OCRなどPDFドキュメントや表データの取り込みにも対応しています。
Parseurの強み
2016年リリース以来、Parseurは自動メール処理を様々な機能で支えています。
- メール、PDF、Excel、CSV、HTML、Word、RTF対応
- ポイント&クリックで直感的にテンプレート作成、複雑なルールを覚える必要なし
- 氏名・番号・日付・時刻・住所のジオロケートなど高度なフォーマット変換
- テーブル/繰り返しデータも数クリックで抽出
- 数千種類のビジネスアプリへ即連携可能(Zapier、Make、Power automate など)
さらに不動産、フードオーダー、Googleアラート、求人検索等のテンプレートライブラリ(プリセット一覧はこちら)も標準搭載。
大規模業務でも毎分数万件のパース処理が可能です。
Parseurの料金プランは業界でもリーズナブル。無料プランもあり、全ての機能を試せます!
どれくらいの効率アップにつながるか、コスト削減計算ツールで簡単に確認できます。
Zapier email parser―かんたん自動化に

Zapier Email Parserは、初めて自動抽出を試したい方にぴったり。無料で、簡単なステップでメールからテキストデータ抽出が行えます。無制限にメールボックスを作成できるのも利点。
Zapierとの連携で数千種類のサービスへ抽出データを送信できます。Zapierの「Zap」ワークフローに組み込み可能で、自動化の第一歩としておすすめ。
シンプル自動化なら十分な機能ですが、テーブルデータや添付ファイル、複雑なレイアウトの抽出には他のツールもご検討ください。
Email Parser―Windowsユーザー向け

Email parserはWindows専用のデスクトップアプリ。ローカルにデータを残したい、ローカルネットワークと連携したい方に最適です。主要メールプロバイダー対応、転送設定すればドキュメントもパースできます。サブスクリプションは年額145ドルから。
設定やルール作成はやや難易度が高めなので、ITに明るい方におすすめです。常時稼働のWindowsマシンが必要になります。
Mailparser―カスタムルール型に強み

Mailparserは歴史のあるメールパーサーで、高度なルールベース自動化が得意。項目ごとに細かな抽出ルールを設計でき、添付ファイルやテーブル、メタデータパースも可能。
パースルールの設定にはある程度時間と知識が必要ですが、条件が変わらない作業や繰り返し処理には特に向いています。レイアウトごとに新しいメールボックスを用意し、手動で振り分ける必要があります。
詳細な比較も参考に、管理しやすいソリューションかご検討ください。
SigParser―メール署名の自動抽出なら

SigParserは、メール署名から連絡先情報(氏名・住所・電話番号など)を自動抽出、CRM更新まで行える専門ツール。複数形式の署名にも柔軟に対応し、高精度で連絡先データベースを自動整備できます。
無料バージョンは直近90日間、最大3メールボックスまで利用可能。署名抽出に特化した用途ではベストな選択肢です。
ベストメールパーサー主要機能比較表
以下に、主なメールパーサーツールの機能別比較表を掲載します。
Parseur | Mailparser | Zapier email parser | Email parser | SigParser | |
---|---|---|---|---|---|
セットアップ | AI/テンプレート型 | ルール | テンプレート型 | ルール | 自動 |
自動パース | 多様に対応 | 一部対応 | 非対応 | 非対応 | 対応 |
マルチレイアウト対応 | 自動検出 | 手動対応 | 非対応 | 非対応 | 非該当 |
テーブルパース | AIまたはクリック操作 | ルール対応 | 非対応 | 非対応 | 非該当 |
メタデータパース | 対応 | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非該当 |
後処理 | 対応 | 対応 | マルチステップZapで可能 | 非対応 | 非対応 |
クラウド型 | 対応 | 対応 | 対応 | 非対応 | 対応 |
API | 対応 | 非対応 | 非対応 | 対応 | 対応 |
PDFパース | OCR対応 | テキストのみ対応 | 非対応 | 非対応 | 非該当 |
添付ファイルパース | 多形式対応 | Word・PDFのみ対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
まとめ
ベストメールパーサーの選択により、手作業の自動化・効率アップが実現します。業種や用途に応じて、最適なメールパーサーは異なりますが、適切なツールを使うことで働き方と業務成績は大きく変化します。
2024年のPDFパーサーツール比較 もぜひ参考にしてください。
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