ZapierでメールやPDFからテキストを抽出する


ZapierとParseurを連携することで、メールやPDFなどのドキュメントからデータを自動で抽出し、多様なアプリケーションへ送信できます。本記事では、zapierでドキュメントからデータを抽出するための一連のプロセスをご案内します。
- Parseurを使ってメールやPDFからデータを抽出する方法
- 抽出したデータをZapierにリアルタイムで送信する方法
- Zapierを介してデータを好きなアプリケーションへ活用する方法
Zapierとは?
Zapierは、複数のアプリをノーコードで連携させ、自動化できるオンラインツールです。2011年の設立以降、Zapierは60万人のユーザーを抱え、2022年4月時点での総収益は1億4千万ドルにも及びます。
Zapierを利用することで、繰り返し作業を自動化し、独自のワークフローを簡単に構築できます。
Zapierは生産性アプリをさらに生産的にしています。 - Forbes, 2018
Zapierの主な特徴は以下の通りです:
- 5,000以上のアプリケーションと連携
- マルチステップのZap(レシピ)
- コーディング不要
- 条件分岐にも対応

Zapierのエディターは直感的なポイント&クリック型で、3つの構成要素から成り立っています:
- タスク:Zapierが自動処理したアクションやステップ
- トリガー:Zapをスタートさせるきっかけとなるイベント
- Zap:1つ以上のトリガーおよびアクションを組み合わせて作成する自動化ワークフロー
ParseurとZapierでシームレスなデータ抽出ワークフローを構築
Parseurは優れたメールパーサーおよびPDFパーサーツールで、メールやドキュメントからのデータ抽出を完全自動で行います。Zapierとのネイティブ統合により、parseurでドキュメントからデータを抽出し、そのままZapier経由でリアルタイムに数千ものアプリへデータを送信できます。
Zapierは当社ユーザーにも非常に人気の高い自動化プラットフォームです。主な用途例:
- メール通知から受信したデータをスプレッドシートやデータベースに追加
- メールで届く新規リード情報をCRMに連携
- PDFの請求書情報を会計ソフトへ自動登録
- メールやPDFイベントの業務プロセス取り込み
- 手作業のコピペ作業を完全自動化
ParseurとZapierを活用すれば、ドキュメントから抽出されたテキストを、完璧に整理・構造化された形であらゆるアプリへ送れます。例えばビジネスメール受信時、Parseurがデータを抽出しZapier経由でアプリケーションに即追加。コピー&ペースト作業から解放され、業務の自動化と効率化が一気に進みます。
Zapier連携の全体フロー
- Parseurのメールボックスに新たなドキュメントが届く
- Parseurがデータを即座に抽出し、Zapierへ自動送信
- Zapierがワークフロー(Zap)に基づいてデータをフォーマットし、各種アプリに配信
ステップバイステップ例:Googleアラート解析データでAirtableレコードを自動作成
ここでは、ParseurとZapierの連携により、「Googleアラートで届くメールを解析し、そのデータをAirtableに自動登録する」一連の例を解説します。
たとえば、毎日多数届くGoogleアラートメールの内容を、いちいち手打ちでAirtableへ入力していたとしたら... 非効率ですよね。
そんな煩雑な作業も、Zapierでドキュメントからデータを抽出する自動化フローで劇的に効率化できます。
この自動化フローには、以下のアカウントが必要です:
- 既存のメールボックスを設定したParseurアカウント
- Zapierアカウント
- Airtableアカウント
ステップ1:Parseurメールボックスの作成
Parseurは月間一定件数まで主要機能を無料で利用可能です。Parseurにサインアップ後、"Google Alerts" オプションを選んで[無料メールボックスを作成]してください。

ステップ2:GoogleアラートをParseurのメールボックスへ自動転送
Googleアラートの転送は、自動転送ルールの設定が便利です。ご自身のメールボックスからParseurへメールを自動的に送り込みます。
ステップ3:ParseurでAIによる自動データ抽出
Parseurはメール受信と同時に自動で解析します。Parseurには不動産、Googleアラート、フード注文など、特定用途に特化したテンプレートが豊富です。

ステップ4:抽出データをZapierへエクスポート
テンプレート作成が完了したら、Parseurの「エクスポート」で「Zapier」を選択し、「Airtable」を検索します。
この記事ではAirtable連携例ですが、抽出データは各種アプリケーションへ即時送信できます。

ステップ5:Zapier経由でデータをAirtableに送信
Zapierダッシュボードに遷移するので、Zapierアカウントが未作成の場合は新規登録を求められます。

ParseurメールボックスとZapierを連携
Parseurは複数メールボックスを作成できるため、Zapierで連携したいメールボックスを正しく選択します。

ZapierとAirtableの連携設定
ZapierからAirtableアカウントへの接続要求があり、データ出力先のベースを選択します。


Parseur抽出フィールドをAirtableにマッピング
解析された各データを、Airtableの該当するフィールドと紐付けます。ドロップダウンで対応する項目を選ぶだけです。

ステップ6:Zapのテスト動作
本番稼働前にZapテストを実施し、Airtableに正しくデータが記録されるかを確認。




テスト結果に問題なければ、ZapをONにします。これでGoogleアラートが届く度にデータがAirtableへ自動送信される仕組みが完成です。

Zapierはシンプルな業務・ワークフロー自動化に最適
Zapierが"ベストなノーコード&生産性プラットフォーム"と評価され続けるのも納得できるでしょう。異なるアプリ同士の接続やデータ転送がとても簡単に自動化できます。
なお、より高度・複雑なワークフローの構築を検討しているなら、 主要自動化ツールの比較(Zapier, Make, Power Automate) の記事も参考にしてみてください。
お客様の声
とても使いやすく簡単にセットアップできます。Zapierと連携させれば、シンプルなメール解析パイプラインも1時間以内で構築できます。 - Proprioo

Parseurとは?

Parseurは、メールやPDF、各種ドキュメントからテキストデータを抽出し、業務プロセスの自動化を実現する強力なドキュメント処理ソフトウェアです。 Parseurの全機能はこちら。

これはZapierとは?

Zapierはオンライン自動化ツールで、アプリ同士をつなげます。2つ以上のアプリを連携させて、繰り返しの作業をコーディングや開発者なしで自動化できます。