市場で人気のメールパーサー2つ ― Zapier Email ParserとParseur ― それぞれの特徴と違いを徹底比較します。
日々、大量のメールからデータ抽出が必要ですか?そんなあなたは、Zapier Email ParserやParseurといったメールパーサーに興味を持ち、2025年の最適な選択肢が気になっていることでしょう。ParseurはZapier Email Parserの有力な代替になるのでしょうか?
Parseur vs Zapier Parserの概要
まずはZapier ParserとParseurの主な違いをまとめた表をご覧ください。さらに詳細な比較はこの後に続きます。
![]() Zapier Email Parser |
![]() Parseur |
|
---|---|---|
セットアップ | テンプレートベース ポイント&クリック |
AIベース テンプレートベース |
メール表示 | テキストのみ | フォーマットあり(メールクライアントのように) |
パースの信頼性 | 普通 | 優秀 |
マルチレイアウト対応 | なし | あり、自動 |
添付ファイルパース | なし | あり |
メタデータパース | なし | あり |
テーブルパース | なし | あり |
ウェブページパース | なし | あり |
自動パース | なし | あり、数百のレイアウトに対応 |
スプレッドシート結合 | なし | あり、自動 |
後処理 | 複数ステップのZapによる | あり |
連携 | Zapier | ダウンロード Webhook Zapier Google Sheets Power Automate Make |
保存ポリシー | なし | あり、最長1年 |
アカウント毎のメールボックス数 | 無制限 | 無制限 |
API | なし | あり |
通知 | なし | メール・Webhook |
ログ | なし | あり、詳細 |
サポート | オンラインドキュメント | オンラインドキュメント チャット メール |
GDPR準拠 | あり、米国内データホスティング | あり、EU内データホスティング |
メールパーサーとは?
メールはさまざまな形式・レイアウトで届きます。メールの構成や内容が統一されていないため、そのままでは他システムへのデータ連携が難しいのが現実です。しかし、効率的な業務自動化には構造化データが必須です。
そんな時に役立つのがメールパーサーです。「パース(parse)」という言葉はラテン語の「pars」に由来し、「部分を見つける」という意味があります。メールパーサーは、受信したメールから必要な情報だけを自動で抽出し、構造化データに変換します。 例えば、マーケティングのリード情報、顧客問い合わせ、不動産の反響管理や請求書処理を自動化するなど、多様なビジネスプロセスで活躍します。
メールパーサー導入により、手入力作業を排除し、工数削減・精度向上・コスト削減が実現します。さらに理解を深めたい方は、メールパーサーとは?の記事もおすすめです。
Zapier Email Parserの主な特徴
Zapier Email Parserは、シンプルなテキストメールから区切られたデータを抜き出すのに向いています。最大の特徴は無料で利用できる点。気軽にメールパースをスタートしたい方に最適です。使い方も簡単で、メールボックスを作成し、パース対象のメールを転送。Zapierがテキスト化し、抽出したい部分をクリックで指定するだけ。同じレイアウトのメールが届けば自動パースされます。
ただし、Zapier Parserはメールのレイアウトが変更された場合は誤ったデータを抜き出すリスクもあります。完璧に構造化された同一レイアウトのテキストメールのみ抽出したい場合に限れば、良い選択となるでしょう。シンプルな反面、機能も絞り込まれており、Zapier連携で多くの外部アプリとつながります。
しかし、HTMLメールへの対応やテーブルデータ、添付ファイル、データ変換・後処理も求めるなら、Parseurがより充実した代替オプションとなるでしょう。
Zapierは実際にParseurを薦めています。Parseurの方が圧倒的に堅牢です。
- Annie B., PennyMac
Parseurの主な特徴
ParseurはZapier Email Parserと同じ直感的な操作性でありながら、より幅広い用途に対応する高度なメールパーサーツールです。 主なメリットは以下のとおりです。
リッチHTMLメールパース
Parseurは、メールのフォーマット・色・画像・テーブルをオリジナルのまま表示できる唯一のメールパーサー。視覚的にも分かりやすく、正確なデータ抽出・テンプレート作成が行えます。
高いパース精度
Parseurのエンジンは、必要な情報だけを正確に抽出。テンプレート外のデータを誤って抜き出すことがなく、一貫した出力が得られます。
複数レイアウト自動対応
異なるレイアウトのメールが混在しても、Parseurは新規テンプレート作成だけで自動判別・抽出できます。複数のサービス、例えばレストランのフードデリバリー注文も1つのメールボックスで効率よく自動処理可能です。
メタデータ抽出
本文だけでなく、送信元・宛先・件名・送信日時などのメタデータも自動で抽出します。さらに、スレッドの最新返信のみ抽出機能もあり、サポートやチケッティング用途でも便利です。メタデータ抽出の詳細はこちら。
テーブルデータの抽出
請求書やGoogleアラートなど、内容が毎回変化する表形式データでも、Parseurならポイント&クリックで簡単に抽出できます。表データ抽出の詳細はこちら。
添付ファイルや様々な文書対応
Parseurはメールだけでなく、PDFやWord、Excel、CSV、HTMLなどのファイル形式からもデータを抽出可能。対応ファイル形式はこちら。また、メール添付ファイルの自動取込もできます。詳細はこちら。
豊富な業種別テンプレート
Parseurはすぐに使える業種別テンプレートを多数搭載。たとえば:
- フードデリバリー(Grubhub, Doordash, Eat24)
- 不動産(Zillow, Trulia)
- Googleアラート
- 宿泊予約(Airbnb, Priceline)
- ECサイト(Amazon, Zara, C&A)
対象メールを転送するだけで簡単に自動抽出が始まります。
幅広い出力・連携機能
Parseurは、抽出データをCSV, Excel, JSONで出力可能。Webhook経由のリアルタイム連携や、ZapierによるSalesforce, Zoho, Slack, AirTable, SmartSheet等への自動連携もサポートしています。
また、次のサービスともスムーズに連携可能です:
その他Parseurの注目機能
- データ後処理・整形: 日付・数値・テキストなどの自動変換で整形可能。詳細はこちら。
- ウェブページデータ抽出: 文書内URLからウェブページパースも可能。
- ワンクリック再パース: メールや書類の再処理が簡単です。
- API連携で書類送信管理: APIからのドキュメント送信 およびメールボックス管理自動化に対応。
- 詳細な操作ログ: すべてのパース工程を記録・監査できます。
- パース失敗通知: 問題発生時にメールやWebhookでアラート。
- GDPR準拠で安心のデータ安全性:GDPR準拠、データはEUの高水準施設にて管理。
- 迅速なチャットサポート: 質問はチャットで素早く解決できます。
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