この記事を読んでいるということは、Mailparserの代替ツールをお探しではありませんか?Parseurの存在を知り、Mailparser代替として本当に最適かどうか確かめたい方もいるでしょう。
ここでは主要メール解析ソフトである「Mailparser.io」と「Parseur」の違いと共通点を徹底比較します。
一目で分かるParseur vs Mailparser
次の表でMailparserとParseurの主要な違いをご覧いただけます。さらに詳細な比較は記事下部で解説しています。
![]() Mailparser |
![]() Parseur |
|
---|---|---|
エンジン | ルールベース | AIベース テンプレートベース |
メール表示 | テキストのみ | フォーマット付き(あなたのメールクライアントのように) |
解析の信頼性 | 高い | 高い |
PDF解析 | 基本的 | 高度、OCR対応 |
添付ファイル解析 | あり、一部対応 | あり、多数対応 |
メールボックス/モデル数 | 30~無制限 | 無制限 |
ウェブページ解析 | なし | 対応 |
メタデータ解析 | あり、一部対応 | あり、多数対応 |
テーブル解析 | ルールで対応 | 自動対応 |
自動解析 | あり、一部対応 | AIと数百のテンプレートで対応 |
ゾーンOCR | なし | 対応 |
ダイナミックOCR | なし | 対応 |
AI OCR | なし | 対応 |
多レイアウト対応 | ルーティングで対応 | 自動対応 |
スプレッドシート結合 | ルールで対応 | 自動対応 |
後処理 | あり | あり |
連携 | ダウンロード Webhook Zapier Google Sheets Power Automate Make |
ダウンロード Webhook Zapier Google Sheets Power Automate Make |
API | なし | 対応 |
保持ポリシー | 最大60日 | 最大1年 |
通知 | メールのみ | メール&Webhook |
ログ | あり、一部対応 | あり、詳細 |
GDPR準拠 | 対応、米国にデータ保管 | 対応、EUにデータ保管 |
メールパーサーとは?
Eメールは送信元ごとにフォーマットが異なるため、メール内の情報を他アプリやシステムで活用するには、そのままではうまく処理できません。元来メールは、構造化データの取り扱いには不向きな形式です。
そこで活躍するのがメールパーサーです。メールパーサーは、様々なフォーマットのメールから指定データを抽出し、構造化データへ変換する自動化ツールのことです。詳細はメールパーサーとは何か?もご参照ください。
Mailparser.ioの主な特徴
Mailparserはパワフルな機能を持ち、上級ユーザーや開発者向けに多彩な機能を提供するメールパーサーです。添付ファイルの解析、メタデータ抽出やテーブル対応、豊富なエクスポート形式、データ整形など業務シーンで必要な機能をバランスよく備えています。
Mailparserでパーサー設定を行う際は、「ルール」を定義しエンジンへデータ抽出方法を指示します。ルールは複数の加工・絞り込みステップで構成され、最終的に必要なデータだけを取り出します。初期設定には一定の時間と習熟が求められますが、ITやプログラミング経験者には馴染みやすいでしょう。
Mailparserの強みは、ルール設定後はメールレイアウトが変わらなければ安定したデータ抽出が可能な点です。ただし、メールの見た目・フォーマットが変わるたびに、その都度ルールを調整する必要があります。このルールベース方式のため、1つのメールボックスにつき1レイアウトしか対応できません。もし複数の発信元メールを一箇所に集めたい場合は、発信元ごとにメールボックスを作成・ルーティング設定し、さらにエクスポート項目も統一管理する必要があります。
要点として、固定レイアウトのメール抽出やルール作成に抵抗がなければ、Mailparserは上級ニーズにも十分対応します。
ただし、レイアウトの異なる複数メールに柔軟対応したい方や、ノンコーディングでの運用を希望の場合は、Parseurの導入がおすすめです。
Mailparser.ioの他にも色々試しましたが、Parseurはよりわかりやすく直感的で、開発者にも扱いやすいと自信を持って言えます。
- Shyam B., Novac Technology
Parseur:Mailparserの代替として最適な理由
Parseurはメール解析ソリューションで、ポイント&クリックの直感操作に特化しています。Mailparserと同等以上の豊富な機能を備えつつ、技術知識を必要としない点が大きな特徴です。加えて、1つのメールボックスで複数のレイアウトを自動認識し対応できます。Parseurの主なポイントをご紹介します。
テンプレートベース&ポイント&クリック操作
Parseurでは対象メールを送信すると、解析に使うテンプレート作成をガイドします。テンプレートはポイント&クリック方式で、抽出したい箇所をマウスで選択し名前を付けるだけ。Parseurが自動で解析ルールを作成し、以降の同種メールデータも簡単に抽出できるようになります。
この方法なら数十項目のデータ抽出もわずか数分で準備できます。
複数フォーマットの自動対応
メール発信元を自由に選べない場合、メールフォーマットの変化は避けられません。他サービスからの多様なフォーマットにも柔軟に対応したい場合も多いはずです。
Parseurは新しいレイアウトのメールを受信すると、その場で新テンプレート追加するだけ。複雑なルーティングやフィールド統一は不要で、Parseurが自動で最適テンプレートを選びます。
メール以外のファイルにも対応:PDF・スプレッドシート・添付ファイル
データがメール本文でなくPDFやExcel・添付書類に入っているケースも多いでしょう。ParseurではPDF、スプレッドシート、Microsoft Wordなど主要な添付ファイルからの自動データ抽出が可能。OCRエンジンも内蔵し、ゾーンOCR・ダイナミックOCRの両方に対応しています。
ParseurはCSVやExcelなど表形式ファイルともシームレスに連携、データ統合も簡単です。
リッチHTMLメールにも完全対応
Parseurはメールを実際のメールクライアントと同じような書式で表示できる唯一のパーサーです。複雑な色・画像・レイアウトもそのまま維持し、データ選択時の視認性・ミス低減に大きく役立ちます。
高精度・高信頼のデータ抽出
Parseurは「テンプレートと完全一致したデータのみ抽出」を徹底し、誤検出や誤データによる後工程の混乱を防ぎます。Parseur独自の解析エンジンは常に安定した正確な出力を実現します。
豊富なメタデータ抽出
Parseurは本文データだけでなく、From、To、CC、BCC、件名、日時などのメタデータも漏れなく取得。また、メールのメッセージスレッドから「最新返信のみ抜き出し」も自動化可能。例えばチケットシステム等と組み合わせれば運用業務を大幅に効率化できます。
テーブルもマウス操作だけで抽出
請求書の明細行やGoogleアラートの多数結果などタブ形式のデータも、Parseurならポイント&クリック操作だけで柔軟に抽出可能です。テーブルデータ抽出の詳細もあわせてご参照ください。
多業種に対応した即使えるテンプレート
Parseurは様々な業界・用途ごとにすぐ使える豊富なプリセットテンプレートを用意しています。
- フードデリバリー(Grubhub, Doordash, Eat24)
- 不動産(Zillow, Trulia)
- Googleアラート
- 宿泊予約(Airbnb, Priceline)
- EC(Amazon, Zara, C&A)
- 請求書
新メールボックスにメールを転送するだけで、対応フォーマットなら自動解析されます。
多様なデータエクスポート&外部連携
Parseurは抽出データのCSV・Excel・JSON形式ダウンロードに加え、処理完了後のWebhookリアルタイム送信が可能です。
さらに、Zapier連携による即時自動送信もサポート。数千種類の業務アプリやCRM(Salesforce, Zoho, Slack, AirTable, SmartSheetなど)とも簡単に連携できます。
また以下の外部サービスともスムーズに統合可能です。
Parseurのその他強力な特徴
後処理・データ整形:日付、時刻、数値、文字列など柔軟なデータ変換。データ変換詳細はこちら。
再解析(リラン):書類の再解析や全メールボックス一括のリトライもワンクリック。
APIを使った文書送信:メール転送せずにAPI経由で直接文書送信が可能。
APIによるアカウント管理:メールボックスやテンプレートの操作、管理もParseur APIを用いて自動化できます。
監査ログ機能:全プロセス詳細の監査記録を保持。
異常時の通知:解析できないメールに対してメールまたはWebhookで即時アラート。
GDPR完全準拠&EU内データ保管:GDPR対応、高度なセキュリティ・冗長性を確保した欧州連合内施設でデータを保護。
即対応チャットサポート:待ち時間なしでチャットからサポートチームに即時連絡できます。
URL指定でのウェブページ解析:ParseurはURLからウェブページのダウンロードと解析にも対応しています。
最終更新日