SMSから情報を抽出して、他のツールに自動送信したいと考えていますか?SMSメッセージを保存し、後から活用したい場合もあるでしょう。その場合はこちらの記事が役立ちます。
SMSメッセージが届いた瞬間から、そのデータを他のアプリへ転送するまでの自動化ワークフローを簡単に構築できます。
なぜSMSからデータを抽出して自動化する必要があるのか
SMS(ショートメッセージサービス)は、情報伝達手段として今も広く使われています。私たちは日々、OTPや確認コードなどの重要な情報をテキストメッセージで受け取っています。たとえば、イベント予約業界など一部の業種では、ユーザー認証のためにこれらのコードの保存が不可欠となっています。
これらのコードや情報を、データベースまたは他のツールに自動保存する必要があるケースは多々あります。GoogleスプレッドシートへSMSのデータを取り込みたい場面もあるでしょう。
手動でのSMSデータ抽出は手間がかかる
従来の手作業では、下記のようなステップが必要です:
- それぞれのSMSをスマホからメールに転送
- PCでメールを開く
- 内容を一通ずつ確認
- 必要な情報をコピー
- Googleスプレッドシート等へ貼り付け
この手動データ入力作業を毎日繰り返すのは、少数ならよくても、100件にもなれば膨大な手間となります。また、ビジネスで共有している電話番号の場合は、端末を持っているチームメンバーへいちいち確認する必要まで出てきます。
プロセスを自動化してビジネス効率を向上
自動化により、セットアップも迅速にでき、工数・コストの大幅な削減が可能です。
SMSからデータを抽出して自動処理する仕組みを導入すれば、より生産的な業務へ集中できるようになります。
また、SMSなどのチャットデータは非構造化データのため、そのままでは分析しづらいですが、自動抽出で価値ある情報へ変換できます。
SMSメッセージの内容を自動で抽出・保存する方法
もちろん可能です。以下の簡単な手順で自動化ワークフローを構築できます。まずはSMSを自動でメールへ転送する設定が必要です。
その具体的なSMSをメールへ転送する方法は別記事で詳しく紹介しています。転送設定が完了したら、再び本記事に戻り、データ抽出プロセスの詳細をご覧ください。
テキストメッセージからデータを抽出するにはどうすればいい?
すべてのSMSを自分のメールインボックスに集約できたら、次にワークフローを作成します。最初のセットアップのみでOKなので、継続的な手作業は必要ありません。
Parseurを使ったSMSからのデータ自動抽出
Parseurは、SMSからデータを抽出し、他のシステムへ送信するための自動化ツールです。メールパーサー機能はノーコードで誰でも使え、テンプレートベースのプラットフォームなのでさまざまな業種・用途に対応します。
Parseurの導入により、手作業にかかる時間やコストを大幅に削減できます。
ステップ1:テキスト-to-メール専用メールボックスを作成
Parseurの無料プランでアカウントを作成し、メールボックスを新規作成します。専用のメールアドレス(例:[email protected])が発行されます。
このメールボックスへSMSを転送しましょう。転送は手動でなくても、個人インボックスからParseurメールボックスへの自動転送ルール設定が可能です。


ステップ2:SMS-to-メール用テンプレートの作成
Parseurアプリでは、テンプレート作成がとても簡単です。抽出したい項目をポイント&クリックで指定し、必要なフィールドを追加するだけ。

最後に「テンプレート作成」をクリックしてください。
ステップ3:抽出データの確認
抽出されたSMSデータが要件どおりかどうか確認しましょう。以降は同じ形式のSMSが届いた際に、同様に自動でデータ抽出されます。

ステップ4:SMSデータをGoogleスプレッドシートに転送
ParseurのメールボックスではGoogle Sheets連携用のデフォルト連携機能があります。コピー&ペーストで式をセットすると、SMS抽出データがリアルタイムでシートへ反映されます。
より高度なカスタマイズが必要な場合は、ZapierやMakeとの連携もおすすめです。
ご覧の通り、手動作業を極力減らし、簡単な設定でSMSからデータを抽出できるようになります。Parseurから他アプリへSMSデータを自動エクスポート・連携させることも可能です。
SMSの内容は見逃されがちですが、正確に処理・管理することでビジネスにとって貴重なインサイトとなります。
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