テキストメッセージ(SMS)をメールで受け取りたいと考えたことはありませんか?大切なSMSを保存したい、まとまって管理したい場合、SMSをメールへ転送する方法はとても役立ちます。ここではAndroidやiOSでSMSをメールへ転送する方法を詳しくご紹介します。
SMSをメールへ転送するメリット
SMSをメールへ転送することで、次のようなメリットがあります:
- すべてのコミュニケーションを一括管理できる
- メールが使える端末ならどこでもSMS内容を確認できる
- メールのバックアップ・アーカイブ機能により、SMSの長期保存や検索が簡単になる
SMSを手動でメールへ転送する方法
スマートフォンでは、SMSとメールシステムの仲介役となることで、SMSを特定のメールアドレスへ転送できます。
iPhoneからテキストメッセージをメールへ転送する手順
- メッセージアプリを開き、転送したい会話を選択
- 転送したいメッセージを長押ししオプションを表示
- 「その他」をタップし、「転送」を選択
- 「宛先」へメールアドレスを入力
- 送信をタップ
Androidからテキストメッセージをメールへ転送する手順
- 転送したいSMSを選択
- メッセージを長押ししてオプションを表示
※機種によっては、三点リーダー(︙)アイコンをタップする場合があります。
- 「転送」をタップし、メールアドレスを入力
- 送信をタップ
端末やキャリアによっては、この機能を利用するために「プレミアムSMS番号」の設定が必要な場合があります。また、SMSをメールへ転送すると、書式設定が消えることがあります。
この方法は簡単ですが、複数のSMSを一度に転送したい場合は手間がかかるため、頻繁な利用には自動化がおすすめです。
SMSを自動的にメールへ転送するには
SMSをメールへ自動転送したい場合は、ForwardSMSなどのサードパーティ製アプリや、Zapier・IFTTTといった自動化アプリの活用が便利です。
サードパーティ製アプリを利用した自動転送
iOS(iPhone)の場合
Forward SMSはApp Storeで入手でき、SMSを自動的にメール送信できます。

Androidの場合
Google Playには SMS forwarder など、SMSの自動転送に対応するアプリがいくつか存在します。
- SMS forwarderをインストールし、必要な権限を付与
- アカウント作成後、転送先メールアドレスを入力(銀行OTPなどの自動転送も可能)
- 転送ルールを設定し、テスト送信で完了

他にも以下のSMS自動転送アプリがあります:
Google VoiceのSMS転送

Google Voiceでは、米国の電話番号を利用し、PCから通話やSMS送受信ができます。Google Voice に紐づくメールアドレスへ自動でSMSを転送することが可能です。
- 設定から「メッセージ」を選択
- 「メールにメッセージを転送」にチェック
設定後、すべてのメッセージが指定メールアドレスへ自動転送されます。ただし、Google Voiceは他のアプリと連携できないため、データの外部エクスポートは不可です。
Google Voiceの代替には OpenPhone も使え、同様にSMSのメール転送機能を持ちます。
IFTTTやZapierを使ったSMS自動転送
サードパーティアプリの安全性が気になる場合は、IFTTTやZapierなど自動化サービスの利用がおすすめです。ビジネスで多くのSMS通知を受け取り、内容をすぐにメールへ流したい場合など、より柔軟な自動化が可能です。
IFTTTを利用したSMSのメール自動転送
IFTTTは、さまざまなオンラインサービスを連携できる自動化ツールです。SMS→メール転送の条件を作成できます。Web版、App StoreやGoogle Playからも利用できます。
こちら でSMSのメール転送設定方法が確認できます。
ZapierでSMSをメールへ自動転送
Zapierを使えば、新着SMSをリアルタイムにメール送信する自動化フローが実現できます。
TwilioならWebhooksを使いSMSを外部システムへ転送できます。詳細手順はこちら
他にも、Sakari SMSやSimply Textingなど、柔軟な自動化が可能なSMSサービスがあります。
※これらのサービス利用には、ビジネス用の受信用電話番号を購入する必要があります。個人番号のままでは使えません。
メールに転送されたSMSデータの活用方法
SMSをメールへ転送した後は、そのデータをより便利に活用できます。たとえば、Parseurを使えば、受信したメール内のSMSデータを自動で抽出し、他の業務ツールへ連携するワークフローを構築可能です。Parseurは、SMSを含むさまざまなドキュメントからAIで必要なデータを抽出できます。
活用例と方法
- 使用中のメール受信箱からParseurへの自動転送ルールを設定
- Parseurがメールを受信してAIで必要データを数秒で抽出
- Zapier や Make を使い、任意のアプリへSMSデータを転送できます
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