ドキュメントから抽出したデータをTableauに送信する


この記事では、「ドキュメントからTableauへのデータ抽出」を自動化する方法を、Parseurの連携機能を使って解説します。
データビジュアライゼーションとは?
データビジュアライゼーションとは、データや情報をグラフ、チャート、折れ線グラフ、図、インフォグラフィックといった形式に視覚化することです。どの業種でも顧客データ、商品データ、従業員アンケートなどが重要な役割を果たしています。データビジュアライゼーションを活用すれば、これらのデータを誰もが簡単に把握・理解できるようになります。

視覚化されたデータは、プロモーション資料の作成やレポート作成、トレンドの特定、将来の予測など、さまざまな目的で利用できます。

データビジュアライゼーションツールとしてのTableau
2003年創業のTableauは、データビジュアライゼーションの分野で最も普及している強力なビジネスインテリジェンスツールの一つです。Tableauを使えば、専門知識がなくても誰でもデータを理解できます。技術専門職ではない方も、Tableauによるデータ分析が可能です。
Tableauは最高のデータビジュアライゼーションツールとしてもランキングされています。
Tableauの主なプロダクト:
- Tableau Desktop
- Tableau Server
- Tableau Online
- Tableau Mobile
ParseurとTableauの統合によるデータ抽出
Parseurは、高性能なドキュメント処理ツールであり、メールやPDFから自動でデータ抽出できます。抽出されたデータは任意のアプリケーションへダウンロードや転送が可能です。Parseurは、Zapier、Make、Power Automateなど幅広いアプリと連携できます。
例えば、デリバリー会社が日々大量のオーダーを受信する際、Parseurのテンプレート機能で顧客情報や注文内容を抽出し、そのデータをGoogleスプレッドシート経由でTableauに送り可視化・分析する、といった事例があります。
ドキュメントからTableauへのデータ抽出~全体の流れ
主な手順は以下の3ステップです:
- Parseurのメールボックスへ新しいドキュメントやメールが届く
- Parseurが必要なデータを抽出し、Googleスプレッドシートへ出力
- GoogleスプレッドシートからTableauにデータが連携される
この連携を実現するため必要なもの:
- Parseurアカウント
- Googleドライブアカウント
- Tableauアカウント
ステップ1:Parseurアカウント作成とドキュメント受信
無料プラン利用でも、月間ドキュメント数の範囲内で全機能をお試しいただけます。
ステップ2:用途に応じたメールボックスを選択
今回はデリバリー業務向けの「food delivery orders」メールボックスを使います。Parseurでは、さまざまな業種向けのテンプレートも利用でき、独自のカスタムテンプレート作成も可能です。

ステップ3:ドキュメントやメールをParseurのメールボックスに転送
Parseurメールボックスは届いたメール・文書を数秒以内に受信します。
※できる限り、メールクライアント(例:Gmail, Yahoo Mail)から直接Parseurに転送してください。難しい場合は、自動転送ルールの活用も可能です。
ステップ4:自動でドキュメント内データを抽出
Parseurのマルチテンプレート対応で、あらゆるレイアウトの自動抽出に対応。Parseurは複数のフードデリバリープラットフォーム(Grubhub、DoorDash他)のフォーマットも処理します。メール抽出では下記のような情報を自動で取得します:
- 顧客情報(氏名、電話番号、住所)
- 注文の詳細(価格、説明、数量)
- 支払い方法
抽出データ例:
pickupName | Jon Snow |
pickupPhone | (855) 973-abcd |
confirmationCode | 007 |
reference# | 27021650-96007 |
orderType# | Self Delivery |
dateTime | Jan 03, 2022, 6.15PM |
itemCount | 3 |
items | Avocado & Egg Whites |
dropoffDescription | Instructions: Add Bacon |
subTotal | $13.20 |
tax | $1.26 |
grandTotal | $14.46 |
paymentMode | PREPAID DO NOT CHARGE |
time | 11:19 AM |
source | Grubhub |
confirmationLink | link to order on Grubhub |
ステップ5:抽出データをGoogleスプレッドシートへエクスポート
ParseurはGoogleスプレッドシートとのネイティブ連携により、データの自動出力が行えます。下記の動画でGoogleスプレッドシートへの出力例をご覧いただけます。
今回のケースでは、注文データにテーブル項目が含まれるため「2番目の数式」を利用しています。


ステップ6:GoogleスプレッドシートとTableauを連携しデータ抽出
TableauはGoogleスプレッドシートに接続可能です。「Connectors」から「Google Drive」を選びます。

Googleアカウントで認証しTableauアクセスを許可します。認証後、Google Drive内ファイル一覧が表示されるので、必要なファイルを選択し「connect」をクリック。以降はTableau上でダッシュボードや視覚化が自由に行えます。
次のグラフのように、17時にデリバリー会社のオーダー数(5349件)がピークとなり、23時にかけて減少している様子も一目でわかります。

毎日大量のデータを扱う業務では、データ分析や可視化は不可欠です。重要なトレンドや改善点を明らかにし、顧客サービス向上やビジネスの効率化を推進します。適切なテクノロジー連携により、業務自動化と企業成長を実現しましょう。

Parseurとは?

Parseurは、メールやPDF、各種ドキュメントからテキストデータを抽出し、業務プロセスの自動化を実現する強力なドキュメント処理ソフトウェアです。 Parseurの全機能はこちら。

これはTableauとは?

Tableauは、データを可視化し分析するためのプラットフォームです。 組織がデータ分析を最大限に活用し、業務プロセスの改善に役立てることができます。

Zapierとは?

Zapierは、複数のアプリやサービスをノーコードで自動連携できるクラウド型オートメーションツールです。繰り返し行われる作業を、エンジニアや開発作業なしで自動化します。