Webhookを使ってPabbly Connectにデータを送信する


異なるアプリやツール間で手動でデータを転送するのは手間がかかりますが、ParseurやPabbly Connectといった自動化ワークフロープラットフォームを活用すれば、手作業を減らし、時間やコストを大幅に削減できます。本記事では、ParseurとPabbly Connectを連携することでワークフロー効率化や生産性向上を実現する方法を詳しく解説します。
Pabbly Connectとは?
2011年に設立された Pabbly Connect は、複数のアプリケーションをノーコードでつなぎ、自動化ワークフローを構築できるクラウド型オートメーションツールです。シンプルなインターフェイスと、多くの定型テンプレートが揃っており、初心者でも素早く自動化をスタートできます。
Pabbly Connect:Zapierの代替ツール
多くのオートメーションサービスと同様に、Pabbly Connectも以下の3ステップで動作します。
- トリガー
- アクション
- ワークフローの有効化
Pabbly ConnectとZapierの主な違い
Zapierと比較してPabbly Connectは3倍多くワークフローを作成でき、よりリーズナブルな価格帯で利用できます。例えば月10,000タスク利用時の比較は以下の通りです。
Pabbly Connect | Zapier | |
---|---|---|
トリガー | 無料 | プランによる |
内部タスク | 無料 | プランによる |
即時Webhook | あり | あり |
無制限プレミアムアプリ | あり | あり |
無制限オペレーション | あり | なし |
無制限チームメンバー | あり | Zapier for Teamsのみ |
統合アプリ数 | 1,000+ | 4,000+ |
タスク数 | 12,000/月 | 10,000/月 |
価格 | $194/年 | $1,548/年 |
Pabbly Connectの仕組み
Pabbly Connectは、トリガーとアクションの流れを定義することで、さまざまなアプリケーションを連携させ自動化を実現します。特定のアプリでトリガーが発生すると、設定した他アプリのアクションが自動で実行されます。
連携はWebhookまたはAPIモジュールで構築します。
ワークフローを設定すると、自動で新規データの有無を検知する“オペレーション”が行われます。Pabbly Connectは無制限にオペレーションを利用できます。
どんなアプリと連携できる?
Pabbly Connectは 1,000以上のアプリケーション と接続できます。CRM、マーケティング、コラボレーションツールに加え、OpenAIなどとも連携可能で、あらゆるビジネスシナリオに対応できます。
ParseurとPabbly Connectの連携方法
Parseurは IFTTT や Make と同じようにPabbly Connectと簡単に連携します。PDF における 高精度OCRエンジン を備えたParseurは、構造化データを多様なアプリへ送信可能です。
Parseurは テンプレートベースの抽出 プラットフォームとしてコード不要で運用でき、Pabblyのデータ連携にも最適です。
ステップ1: 無料Parseurメールボックスを作成
Parseurはフード注文、不動産、請求書、検索アラートなど、各業界向けのテンプレートを用意しています。
ご自身のニーズに合わせて新しいメールボックスを作成してください。
本記事では PDF請求書からの請求データ抽出 の事例を紹介します。

ステップ2: 請求書用OCRを作成
ParseurのAIアシストテンプレートにより、OCRテンプレートの設定 も数秒で可能です。必要フィールドが自動で割り当てられます。
「作成」ボタンをクリックするだけでテンプレートが生成されます。
ステップ3: Pabbly Connectでワークフロー新規作成
Pabblyアカウントにログインし、ダッシュボードから「Create Workflow」をクリックします。

ステップ4: トリガーにParseurを設定
トリガーアプリに「Parseur」、イベントに「document processed」を選択してください。
Webhook URLが発行されます。このトリガーステップは、Parseurメールボックスで新しいドキュメントが処理されるたび自動で実行されます。
※Pabblyは現時点で「table processed」のトリガーには対応せず、「document processed」のみ指定可能です。

生成されたURLをコピーし、Parseurメールボックス側で「エクスポート」→「Webhook」からURLを貼り付けます。

ステップ5: Google SheetsとPabbly Connectの連携
次にアクション(出力先アプリ)を追加します。保存先アプリやアクションを選択しましょう。

Googleスプレッドシートでは、予め必要な列名で表を作成しておく必要があります。

ステップ6: Googleスプレッドシートでデータをマッピング
Parseurで抽出した請求書データをGoogle Sheetsの各カラムへ割り当てます。


ステップ7: Pabbly ConnectからGoogle Sheetsへテスト送信
全てのマッピングが完了したら「send a test request」をクリックして、データがGoogleスプレッドシートに自動で転送されることを確認してください。

以降はParseurメールボックスに新たな請求書を送信するたび、リアルタイムで自動処理されスプレッドシートにも反映されます。
Pabbly Connectのよくある質問
Pabbly Connectは無料で利用できますか?
はい、100タスク/月までの無料プランがあります。
Pabblyの料金体系は?
スタンダードプランは月額$19から利用可能です。
自分が使っているアプリとの連携もできますか?
Pabblyは1,000を超えるアプリケーションと連携できます。
サブスクリプションをキャンセルするには?
[email protected] へメールを送信するだけでキャンセル可能です。
ZapierとPabbly Connect、どちらが良いでしょうか?
どちらも優れた自動化ツールですが、小規模ビジネスやコスト重視ならPabbly Connect、大規模なワークフローや複雑な投資が必要な場合はZapierの方が適していることが多いです。
Pabblyでテーブルデータの送信は可能ですか?
現状、Pabblyではドキュメントデータのみ送信対応しています。
上記の連携手順は、新たなドキュメントごとに毎回必要ですか?
いいえ、一度設定すれば、以降はParseurが新しいドキュメントを受信するたびに自動でPabbly Connectへデータを送信します。

Parseurとは?

Parseurは、メールやPDF、各種ドキュメントからテキストデータを抽出し、業務プロセスの自動化を実現する強力なドキュメント処理ソフトウェアです。 Parseurの全機能はこちら。

これはPabbly Connectとは?

Pabbly Connectは、アプリケーション間のデータ転送や自動化ワークフローの作成を支援するオートメーションツールです。